【MRIによる脳ドックやっています】那珂川市のクリニック|吉田クリニック
2022/08/26
那珂川市のクリニック、吉田クリニックです。
当院ではMRIによる脳ドックをやっています。
脳卒中について、前回は「脳の血流が低下もしくは詰まる」ことに対する予防に、MRIによる脳ドックがどう役立つかをお話しましたが、今回は「頭の中での出血」予防に対して、MRIによる脳ドックがどうに役に立つのか説明させて頂きます。
「頭の中で出血する」場合については、代表的な病気としては、脳出血とくも膜下出血があげられます。この二つの病気の違いは、簡単に言えば、「脳出血」は脳の中の血管が破れて出血する場合、「くも膜下出血」は脳の表面の血管が破れて出血する場合を言います。
「くも膜下出血」は脳の表面にある血管が破れて起きる出血ですが、脳動脈瘤が破れて出血する場合と外傷により出血する場合がほとんどです。脳動脈瘤ができる原因は、高血圧などの動脈硬化性変化が最も多くなります。脳動脈瘤の破裂の可能性については、動脈瘤の大きさによって変わってきます。動脈瘤は3mm以上で破裂する可能性があり、3-4mmの動脈瘤の年間破裂率は0.36%、5-6mmでは0.50%、7-9mmでは1.69%、10-24mmで4.37%、25mm以上では33.40%と言われています。また、動脈瘤ができた部位による違いもあるとされています。つまり動脈瘤が小さいうちに発見し、適切な時期に治療を行う事が必要ですが、脳血管を診る必要があります。その方法として脳MRI検査が非常に有用です。MRI検査ではMRAという撮影方法により、お薬などを用いる事無く脳血管を描出することができます。MRI検査では被ばくもありませんので、脳MRI検査は、経時的に脳動脈瘤がどのような変化を示すのか観察していくのに非常に有用です。
一方、脳出血は視床や基底核と言われる脳の深い部分で起こることが多く、この二つの場所で全体の75%ほどになります。脳出血の原因としては、高血圧症が最も多く、6割を占めるとされています。視床や基底核に分布する血管は非常に細かく、残念ながら脳MRI検査で描出することは困難です。そのため、脳MRI検査は一見有用では無いように思われますが、MRAでは脳血管の動脈硬化の状態を評価することができます。これにより脳血管にどの程度動脈硬化が進んでいるか知ることができますので、高血圧症の状態と併せて、間接的ではありますが、脳出血のリスクも評価できると思われます。
以上の様に、脳MRI検査では、脳動脈瘤や脳動脈の動脈硬化を診ることで、くも膜下出血や脳出血のリスクも評価することができます。
脳MRI検査による脳ドックについて、お問い合わせおよびご予約はお電話にてお願いいたします。
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