CT・MRI 各種検査について

脳卒中・脳動脈瘤・認知症リスクなどが気になる方

脳卒中は大きく分けると、血管が破れて起こる「脳出血」「くも膜下出血」、血管が詰まって起こる「脳梗塞」の３つに分けることができます。
MRIでは、造影剤を用いることなく脳の動脈を評価することができ、脳卒中のリスクを調べることができます。また、脳の萎縮をみることで認知症のリスクも調べることができます。

肝臓・胆のう・膵臓・腎臓のがんやその他の病気が気になる方

肝臓・胆のう・膵臓などのがんは症状が出にくく、症状が出現したときには進行していることが多いと言われています。
超音波検査は体型やお腹の状態によっては膵臓などの評価が難しいことも多く、病気の早期発見にはＭＲＩ検査が欠かせません。
検査を受けられる方は、検査の４時間前から絶食、３時間前から飲水も控えていただくようお願いいたします。

全身のがんが気になる方

※ 全身は首から太ももの範囲です。脳は含まれません。

DWI検査は腫瘍（がん）、炎症、梗塞などを検出することができる撮像法です。
当院では全身MRI検査に全身DWI検査を加えることで、さまざまな臓器の腫瘍を検出することが可能です。
しかし、MRI検査では肺の病変を評価することは難しく、肺の病変については胸部CTを追加することで全身の至る所をきちんと評価することができます。

前立腺がんが気になる方

前立腺がんに罹患する人は近年増えており、男性のがん罹患数で胃がんや肺がんを抜いて1位になることが予測されています。
初期の前立腺がんに自覚症状はなく、無症状のまま本人に気づかれることなく静かに進行します。前立腺がんの診断には採血で行えるPSA検査が広く利用されていますが、前立腺肥大や前立腺炎でも高値となるため、検査値が高い時には、より詳しい検査が必要となります。
MRI検査のみで前立腺がんの確定には至りませんが、がんの可能性を予測するために極めて有用な検査であり広く用いられています。

子宮・卵巣のがんやその他の病気が気になる方

婦人科の病気は症状がはっきりしないまま、進行することが多いといわれています。自覚症状がない方も、定期的な検診をおすすめします。 子宮や卵巣の検査では、脚を広げることや触れられることに抵抗を感じる方が多いと思いますが、MRI検査は服を着て横になったままで検査ができます。 MRI検査は、子宮がん、卵巣がんの発見のみではなく子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症といった癌以外の病気の発見にも役立ちます。

乳がんが気になる方

乳がんは日本人女性の罹患率で最も多いがんです。一般的にはマンモグラフィーや超音波で検査しますが、痛みや恥ずかしさを感じる方が多くいらっしゃいます。
乳房MRI検査は、他の検査よりもがんの発見率が高く、検査着のままでうつ伏せになって検査を行うので苦痛の少ない検査です。

肺がん・動脈硬化などが気になる方

肺がんは早期に発見できれば、手術で根治できます。しかし、胸部レントゲン検査では2cm未満の病変や心臓・大動脈・骨と重なる位置の病変は見つけにくいのが現状です。
胸部CT検査では、レントゲンで発見できない小さな病変を発見することができ、がん以外の病気や動脈硬化も診ることができます。

全身の臓器を検査したい方

※ 全身は首から太ももの範囲です。脳は含まれません。

全身の単純CT検査では、肺の病変以外にも肝臓や膵臓などの様々な臓器の病気を診ることができます。また、動脈硬化や動脈瘤なども評価することができます。
造影剤というお薬を使用することで、全身の単純CT検査より詳しく全身の臓器を検査することもできます。

狭心症や心筋梗塞のリスク・心臓の血管が気になる方