【CT検査・MRI検査を行ってます】那珂川市のクリニック｜吉田クリニック

　こんにちは、那珂川市のクリニック、吉田クリニックです。

　当院ではCT検査やMRI検査を中心にした診療・人間ドックを行っております。今回は生活習慣病について説明させていただきます。生活習慣病と言えば、高血圧・糖尿病・高脂血症・高コレステロール血症などが代表的であり、画像検査との関連は薄いように感じられるかもしれませんが、実際には生活習慣病の診療においても、画像の検査は重要な役割を果たしています。

　生活習慣病では、全身の血管への負担が非常に大きく、動脈硬化が進んでしまいます。その結果、大動脈瘤・脳動脈瘤などの動脈瘤や血管の壁が避けてしまう大動脈解離などが発生するリスクが高まります。心臓を栄養する冠動脈に動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞発症の可能性が高まります。脳の血管で動脈硬化が進むと、脳梗塞や脳出血の危険性が高まってしまいます。このような血管系の疾患については、CT検査やMRI検査で血管の壁や内腔の状態を評価することが非常に重要となります。

　生活習慣病では、癌のリスクも高まってしまいます。肝癌はこれまでは、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染によるものが多かったのですが、近年はアルコールや非アルコール性脂肪肝炎などで肝硬変に至るケースが増えています。アルコールを摂取しない方で、良性の経過をたどる単純性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝炎の違いは、肥満や糖尿病などが関与していると言われています。肝硬変になってしまうと、肝癌が発生するリスクが飛躍的に高まってしまいますし、肝不全になる可能性もあります。また、食事の欧米化にともない、大腸癌なども増えていると言われています。喫煙は、皆様ご存じの様に、口腔癌、咽頭癌、食道癌、肺癌などのリスクが増えてしまいます。

　生活習慣病をお持ちの方では、BMIが高い方も多く見受けられます。BMIが高い方では、足腰などへの負担が大きく、変形性関節症を発症するリスクが高まってしまいます。日常生活において、膝や腰などの痛みが強くなり、動くことがおっくうになってしますことで、活動量の低下などを来してしまい、さらなる体重増加などの悪循環に陥る可能性があります。運動量が少なくなると、動脈硬化もさらに進む様になってしまいます。筋力も低下し、転倒や骨粗鬆症、フレイル、サルコペニアなどのリスクも増加してしまいます。

　生活習慣病をお持ちの方は、ご自身の生活を見直していただくだけで無く、体の状態を把握することで、より適切な治療につながるのではないかと思います。その際に、画像検査を上手く利用いただければ幸いです。

　保険診療で検査を行う場合には、主治医の方にご相談いただければと思います。人間ドックでの検査を行う場合には、お問い合わせいただければ、現在の状態から適切な検査をご案内いたします。

　お問い合わせはお電話にて、検査のご予約はお電話やWEB(デジスマ診療)にてお願いいたします。