【人間ドック行ってます】那珂川市のクリニック｜吉田クリニック

那珂川市のクリニック　吉田クリニックです

皆様いかがお過ごしでしょうか。この時期は、様々なイベントがある時期ですが、4月からは新たな気持ちで過ごしたいものです。

当院では胸部の検査について、胸部レントゲン検査や胸部CT検査などを行いながら診療を行っておりますが、先日はレントゲン検査では指摘がなかなか難しい肺癌の症例を経験しましたのでご紹介いたします。

患者さんは喫煙歴があり(結構な本数を吸っていらっしゃいました)、咳や痰が出るとのことで来院されました。肺炎などの除外目的にて胸部レントゲン検査を行いました(図1)。肺炎を疑う所見はありませんでしたが、右肺のわずかに淡い影がありましたので、CT検査まで施行いたしました。CTでは、肺には気腫性変化(タバコによる肺の構造の破壊)を認めましたが、右肺の上葉(右肺は上葉、中葉、下葉の3つに分かれています)に、15mmほどのいびつな形の陰があり、早期肺癌の所見でした(図2)。

このように、肺癌といっても、完治が狙える早期肺癌を見つけるのは、レントゲン検査ではなかなか難しく、CTには遠く及びません。レントゲン検査は簡便で有用な検査ではありますが、特に喫煙歴のある方などの、肺がんのリスクが高い方は、数年に一度のCT検査をおすすめいたします。

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