【人間ドック行ってます】福岡県那珂川市のクリニック｜吉田クリニック

福岡県那珂川市のクリニック、吉田クリニックです。

朝夕は若干冷えますが、日中はすっかり春の陽気です。桜も満開になり、当院のまわりでは菜の花がたくさん咲いています。

年度末のお忙しい時期ではありますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか？

当院では画像を用いた人間ドックを行っていますが、おかげさまで那珂川市だけでなく、春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、福岡市など方からもご利用いただいております。この場を借りてお礼申し上げます。

さて、当院で経験した症例を順番にご説明させてもらっていますが、今回は脳動脈瘤の画像をご紹介いたします。

MRI検査での動脈瘤の画像ですが、図1の矢印の様に見えます。撮影した画像から3Dの画像を作成したのが、図2の画像になります。矢印の部分に動脈瘤が認められます。大きさは4mmほどの小径動脈瘤です。

一般的には、大きさが7mm以下の動脈瘤では、破裂リスクはあまり高くないため、経過観察となることが多い様ですが、動脈瘤のできた場所、動脈瘤の形、動脈硬化の程度などを考慮した上で治療方針が決定されます。基本的には破裂しなければ症状はありませんが、動脈瘤が大きくなり、脳や神経などを圧迫した場合に神経症状が出ることがあります（動眼神経の圧迫による複視が比較的有名です）。脳動脈瘤で最も恐ろしいのは、多くの方がご存じのくも膜下出血です。動脈瘤が破裂することで発症しますが、致死率も高く、命が助かっても、麻痺などの後遺症が残る場合があり、いかに破裂せずに治療するかが重要です。そのためには、動脈瘤があるのかどうか調べておくことが非常に大事であり、頭部MRIは最も有用な検査と考えます。

高血圧症、糖尿病、高脂血症、喫煙歴など動脈硬化が進む因子をお持ちの方。狭心症や心筋梗塞、腹部大動脈瘤など、動脈硬化に起因する疾患の既往がある方で、脳の血管の状態を調べたことがない方には、一度MRIでの検査を受けられる事をお勧めします。

当院での脳MRI検査について、ご質問などのお問い合わせはお電話にて承っております。また、ご予約はお電話やWEBにて承っております。この機会に、脳の血管を調べてみられてはいかがでしょうか。